脚本家、上條逸雄さんとその叔父様の劇作家、阿木翁助さんのメモリアル公演で
今回は阿木翁助さん作のラジオドラマとの2本立て。『君愛せし山河』。
11年前に上條先生が水曜座に書き下ろしてくださった作品です。
月日が経っているので正直細かい内容は忘れていましたが、幕が開くと同時に
当時のことが鮮やかに思い出され、懐かしさで何度も胸が詰まりました。
場面場面で役を演じているときの思い、役の人物に対する自分の思い、
稽古風景や稽古のときに感じたことなどが次々と押し寄せてきて止まりません

時が経ってもこんなに色々なものが自分の中に染み込んでいたのかと
不思議なほどでした

思い出しながら懐かしさに浸りました。
『君愛せし山河』は人のさまざまな思いが詰め込まれた優しくて素敵な作品です

物語はそれぞれ旅立って行った教え子たちが恩師の七回忌に故郷に
帰ってくるところから始まりますが、私たちのほうも懐かしさいっぱいの面々が
集いました。
その後は嶋田先生や我が師匠の他、水曜座の後輩やお世話になった方々との
お食事会がありましたが、稽古があるので少しだけお邪魔して後ろ髪引かれる思いで
失礼しました

せっかく久しぶりにお会いしてもその後連絡が取れないのはさびしいですから


今も昔も変わらないパワフルな嶋田ファミリー、あまりに皆さんお変わりないのでまるで
11年前にタイムスリップしたかのようで、異空間にいるような不思議で楽しいひととき
でした

嶋田先生、そしてファミリーの皆さま、いつまでもお元気で輝き続けてください
