『怖い絵展』を観に、上野の森美術館へ行ってきました。

開館前から並んだのに90分待ちって怖いなー怖いなー。
何ヶ月も前から前売チケット買って楽しみにしてたのに、
満員電車並みの混雑の中観なきゃいけないなんて怖いな怖いなー。
↑いやいや、どうして。って…こっちが聞きたいわっ!!
そんな過酷な状況の中でも(笑)一番の目玉である
ポール・ドラローシュの『レディ・ジェーン・グレイの処刑』(1883年)はじっくり観ました。
これ観ないと何のために来たのかわからないからね〜。
たった9日間だけの玉座から追われたイギリスの王女ジェーン・グレイが目隠しをされ、
目の前には首を置く台が置かれ、まさに処刑されようとしている瞬間を描いた作品です。
16歳という若さで処刑されてしまった元王女の肌の白さが目に焼きつきました。
他に印象に残ったのは、
ハーバート・ジェイムズ・ドレイパーの『オデュッセウスとセイレーン』(1909年)
ギリシャ神話に登場する英雄オデュッセウスはセイレーンの住む場所を訪れる。
セイレーンとは美しい歌で男を惑わし、海に沈める怪鳥。
船員は皆耳を蠟で塞いだが、オデュッセウスはそのままだったので
正気でいられなくなりマストに縛りつけられている様を描いた作品。
セイレーンは水に浸かった部分が魚で人魚のように見えるけど「鳥」なんですね。
そして、ポール・セザンヌの数少ないダークな作品の中から『殺人』(1868年)
これも衝撃的だったので心に深く残りました。
題名の通り、ひとりの女性をふたりの男女が殺そうとしている生々しい描写の作品。
この3人がどういう関係でいったい何があったのか想像が拡がります。
それにしても…
一番怖いのは、この『怖い絵展』のわけのわからないフィーバーぶりだわ…。

最後に、並んでるときに撮った景色を載せておきます。
おかげで上野の紅葉がゆっくり見られました(笑)


